エナメル線を撚りあわせたもので撚り線とも呼ばれ、高周波用コイルの線材として使用されています。

リッツ線(n/d)

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各種エナメル線を素線に使用することにより、各温度指数に対応するリッツ線が得られます。リッツ線はエナメル線を撚り合わせることで、導体の細分化により導体表面積を大きく出来ます。そのため、高周波領域において、表皮効果による抵抗UP、Q特性Down、温度UP等の問題を改善・防止するのに効果的です。

特徴

  • 単線と比較して高周波領域での抵抗上昇が抑えられ、コイルの温度上昇を低くすることができます。
  • 可とう性に優れています。
  • 端末処理加工を容易にするため、はんだ付け可能なエナメル線を素線に使用することをお勧めします。

用途

高周波トランス・高周波用コイル

磁性メッキ線のリッツ線

通常の銅線のリッツ線では、表皮効果に起因する抵抗の増加を抑制できますが、高周波領域において、近接効果に起因する交流抵抗の増加を抑制することまでは出来ません。そこで、素線に磁性メッキ線を使用することで、交流抵抗増加の抑制も図れます。

製造範囲

n……撚り本数  d……素線導体径

記号 素線の種類 導体径(mm) 撚り本数
UEW n/d UEW 0.03~0.50 7~120
SF.BW n/d SF.BW 0.06~0.50
SF.EIW n/d SF.EIW 0.08~0.50

※撚り方には、集合撚り、複合撚り等があります。

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